古典文法入門
2 言葉の単位
○文章・文・文節・単語
・文章…文が集まって一つのまとまったもの。
・文 …句点(。)で区切ることができるひと続きのまとまった表現。
(例) 三文で構成
これも今は昔、絵仏師良秀といふありけり。家の隣より火出で来て、風おしおほひてせめ
ければ、逃げ出でて、大路へ出でにいけり。人の書かする仏もおはしけり。
・文節…文を、言葉として不自然にならない範囲でできるだけ小さく区切ったもの。
(例)野山に / まじりて / 竹を / 取りつつ、 / よろづの / ことに / 使ひけり。
☆分け方1 「ネ」「サ」「ヨ」を入れて区切る。
野山に (ネ) まじりて (ネ) 竹を (ネ) 取りつつ (ネ) よろづの (ネ)
ことに (ネ) 使ひけり。
☆分け方2 文節の構成を利用する。
文節 = 自立語 + 付属語
(助動詞・助詞の2つ)
野山に / まじりて / 竹を / 取りつつ、 / よろづの / ことに / 使ひけり。
※下線部が付属語。付属語は二つ以上になることもある。
・単語…文節をさらに小さく分けた、意味を持つ言葉として最小の単位。
(例)野山/に/まじり/て/竹/を/取り/つつ、/よろづ/の/こと/に/使ひ/けり。
3 文節の種類