1 古文と現代文

 ・古 文 …古代から近世(江戸時代)までの言葉で書かれた文章。
 (文語文
 
 ・現代文 …現在用いられている言葉で書かれた文章。
 (口語文)

(例)
〔古文〕   昔、男、みそかに女ありけり
            ※1      ※2    ※1
〔現代文〕  昔、男こっそりと
            ※3  ※1    ※2  ※3 ※1

※1 古語と現代語
 言葉は時代とともに変化する。それによって、古語と現代語では意味が異なるので注意!

※2 歴史的仮名遣いと現代仮名遣い
 仮名遣いに要注意!歴史的仮名遣いの読み方へ。

※3 助詞に注意
 古文では助詞が書かれないことがあるので、現代語にするときは補う必要あり。



 ・歴史的仮名遣いの読み方

 @語頭以外のハ行「は ひ ふ へ ほ」は「ワ イ ウ エ オ」と発音する。
  (例)  にほひ  →  にオイ
       笑   →  笑
   ※複合語はそのまま読むので注意
  (例)  はつな (初花)
       あさ   (朝日)

 Aワ行の「ゐ・ゑ・を」は「イ・エ・オ」と発音する。
  (例)  る(居る)  →  
       し(絵師)  →  
       んな(女)  →  んな

 Bダ行の「ぢ・づ」は「ジ・ズ」と発音する。
  (例)  もみ(紅葉) → もみ
       めらし(珍し)→ めらし

 C助動詞「む」「らむ」「けむ」、助詞「なむ」などの「む」は「ン」と発音する。

 D二つの母音が重なる場合は長音で発音する。
  あう  →  オー    (例) かうし(格子)  →  コー
  いう  →  ユー    (例) いうなり(優なり) → ユーなり
  えう  →  ヨー    (例) えうなし(要なし) → ヨーなし
  おう  →  オー    (例) おうな(嫗)  → オー



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2 言葉の単位

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